挨拶
こんにちは。YOSHIです。精神障がい者です。双極性障害I型になって30年になります。
自殺について考えた時
今日は自殺についてお話ししたいと思います。
僕が自殺のことを考えたのは、もう24年前になりますけど、当時付き合っていた女性のお父さんが仕事の責任を取って自殺されたんです。それから考えています。
自殺のサインは気付けない
残されたものが気付いてあげられなかったと悩まれる方がおられると聞きましたけど、無理、無理です。あの時、ああいえば良かったと思うかもしれませんが、悲劇は回避できなかったと思います。
何故、そう思うか言うと、入院の時の婦長さんの話からです。それは患者さんの一人が、”婦長さん、こんにちは“と挨拶してから、それからすぐ飛び降りて死なれたそうです。全ての精神科のスタッフは自殺の可能性があるという前提で動いていて、婦長さんみたいなベテラン中のベテランが分からなかったんですから、専門職でない人が普通の生活をしていて、自殺を気付くというのは不可能だと思います。例え、肉親、親友だと言えど、気付くのは難しいと思います。
突然の自殺
怖いのは突然の自殺なんですね。僕はとっさに死のうと思った経験があるんです。当時付き合ってた女性のコトバで死にかけました。僕の事が怖いと言われたのです。躁状態で、症状で一度、とても激しい暴言で彼女を傷つけました。怖い理由は分かりましたが怖いと言われた時、全てが終わったと思ったんです。僕は薬をお菓子を食べるように飲んだんです。退院してすぐでしたから薬を100錠以上持ってましたからで、全部飲みました。JRで家に帰ろうとして、気付いたら病院のベッドの上でした。JRだったから気付く人がいたから死ななかったですけど、もし、街中の通りだったら無視されて死んでいたと思います。僕、死のうと思ってなかったんです。ただ、怖いというコトバが僕に行動させたんです
コトバで救われる
コトバで救われます。僕の経験を話しましょう。大阪の精神病院に入院していた時、僕はお金がなかったし、両親もお金がないという事で妹が、入院費を払うという事になってたんです。これ困ったなと思ったんです。お金はありませんでしたが、退院してなんとかしてお金をかき集めようとしました。しかし、精神病院は自主的にはなかなか退院出来ないんです。困ったなあと思い、主治医の女医に相談したんです。もし、先生にお兄さんがいて、入院費がなかったらどうされますと聞いたんですね。そしたら、大阪弁でしゃあないなーと言われたんですね。それで僕、救われたんですね。正論ではしゃあないなーはないですね。だって、妹がお金を払う理由は全然ないんですから。だから、何があろうと自分の入院費は自分で払いなさい。それが正論です。しかし、正論は時にして愛が欠如します。
だから、女医の先生がしゃあないなーと言われたことに僕、救われたんです。しゃあないなーは愛のあるコトバです。
正論は通用しない時もある
時には正論は通用しない事があります。社会には多くの問題があります。イジメだったら学校にいきなさいよとか先生に相談しなさいよとか、借金だったら時間が解決してくれるよとか病気でも治療で治るよとかそういう正論は通用しないんです。しゃあないなーのような深い愛のあるコトバが救ってくれます。
自殺の原因
自殺の原因を考えてみましょう。自殺には主に3つの原因があると思います。1つは苦しい。2つ目は主張を通す為、3つ目は責任を取るです。イジメは本当に苦しいと思います。しかし、僕、いじめは対応の仕方は知っているんですね。知っているというか、これ逃げるしかないんですね。とにかく逃げる。いじめのないところに行く、安全な場所に逃げる。学生なら一家そろって逃げる。これ一番だと思いますね。死ぬよりいいですから。定時制高校生活体験談がNHKラジオでありますが、それを聞くのが好きなんです。どん底から這い上がってまた夢を見れるようになった生徒さんもいます。感動しました。他の生徒さんは全日制高校に行ってたんですが、イジメなどの理由で退学して、定時制高校に行って新しい道を見つけたんです。
逃げると言ったらネガティブの意味があるかもしれませんが、違う道を探すとも言えます。借金でも破産申請すればいんです。そして、1からやればいいと思いますね。
病気も何か方法があると思います。僕は精神病で苦しい時があって、広島に太田川という川があるんですけど、通勤途中、橋を渡りながら、ここから飛び降りたら楽になるんだろうなと思ったことがよくありました。ただ、母親より先には死ねないということでブレーキがかかっていました。でも、夜、川を見ながらいつも死にたいと思っていました。死にたい気持ちは10年以内になくなりました。
次に自分の主張を通して亡くなるというのがありますね。あまり聞きませんが三島由紀夫みたいなケースがあります。僕もこの理由で一度自殺しようとしました。僕は病院で外から鍵がかけられたカメラ付きの部屋で保護されてたんですね。どうしてこのように扱われるのか全然納得がいかなかったんです。納得いかないので、ジャージの紐を抜いて天井に吊るして5分以内に来なかったら自殺しようと思ったんですね。1分以内にドクターや看護師さんが5~6名来てひきずりおろされましたが、死んで主張が通るかというとそれはないと思います。一時的に通ったように思えることがあるかもしれませんが永久的にはありません。だから、主張があるなら諦めずにずっと主張続けるべきです。
最後に責任を取って自殺するというのがあります。誰も死を望んでいません。どんな罪を犯しても生きて償うのが正道だと思います。
自殺の予防法
僕の自殺防止の方法を話したいと思います。一つはYouTubeで音楽を聞くです。僕はYouTubeで救われたんです。YouTubeで自分の好きな曲、ホットする曲を探すんです。探すのに時間がかかるんですけど、探したら、その曲を一晩中聞くんですね。そしたら心の血が止まるんですね。YouTubeが出来て本当に助かりました。昔はCDを買って、聞いていましたけど、今はYouTubeで無限に探して聞けます。YouTubeが聞けない人はどうするかと言えば、本で探すんです。本でホットするコトバを探すんです。広島にも丸善という本屋があります。僕はビジネス書と語学の本しか読まないんですけど、苦しかったら丸善に行くんですね、這うようにして、そして手当たり次第、探すんですね、自分の落ち着く本を、ベストセラーで救われた事はないですが、1時間、2時間、長い時では4時間ぐらい丸善で本を探しました。そしたら棚の片隅に本が見つかるのです。その本を拾って最初の1ページを開くと心が生き返るのです。病気の時は本も読めないですね。どうするかと言えば、僕がお勧めするのはオーディオブックです。僕はAmazonしか知らないんですけど他にも色々あります。助けを求める時に僕、思うんですけどインターネットで検索するのはやめた方がいいいと思いますね。自分の状況に合った的確な答えを見つけるのは難しいと思います。
信用出来るヒトに会うのは最善の方法の一つです。僕の場合は本でした。コトバは無限の力があります。会えるヒトの数は限られますが本の世界は無限です。
最後に
最後に、誰にでも自殺の可能性があるんです。1984年にプロ野球に近鉄というチームがありましたけど、そのチームのエースに鈴木というヒトがいてワシは雑草や人生投げたらあかんというコトバをテレビのコマーシャルで言われましたけど人生投げたらいけないんです。誰にでも自殺の可能性があるのでいつもこのコトバを覚えておいて下さい。“生きろ”。これが自殺の予防になるんじゃないかなと僕は思います。
ご視聴ありがとうございました。