2023.02.01 僕に影響があったコトバ

二十代の頃、友達とショッピングセンターに買い物に行ったついでにセンター内のメルセデスベンツのショールームに立ち寄りました。カタログをもらったのですが、1ページ目にドイツ語で何か書かれていて、“最善か無か”と訳されていました。そのコトバが衝撃的ですっかりお気に入りになりました。英語ではThe best or nothing だそうですが、the bestは最高という意味があります。僕は、このキャッチコピーを最高か無かとずっと勘違いしていました。

2009年、42歳の時、語学スクールを開校したのですが、常に予算無限、とにかく最高を求めました。しかし、最高イコール生徒獲得には繋がらず、いつも金銭に困っていました。ただ、いいホームページを作っていたので、テレビや雑誌の取材はありました。新規の生徒が集まらず2017年に最後の生徒さんを送り語学スクールは閉校しました。

ある日、稲盛和夫さんの経営12ヶ条を目にして、売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える項目に目から鱗が落ちる思いがしました。それ以来、稲盛さんの考えを手本にしているのですが、経営とは最大売上、最小経費に尽きるそうです。僕は最小経費でスクールを運営しなかったから上手くいかなかったんだと思いました。早く、このコトバを知っていたら閉校しなくてもよかったかもしれません。僕は最善を最高と間違えていたのですが、どんないいコトバでも意味を間違えればコトバの力は発揮されません。また、コトバと体験が合わさる力となります。

僕はヒトと一緒にやっていくのは得意ではありません。ヒトの助けを求めず自分の力でやろうとしてきました。しかし、2020年の10回目の入院で自分の力ではどうしよう出来ないと思い、病院のスタッフ、行政、訪問看護、福祉サービス、家計見直しサービスなど受け入れられる援助全て受けました。2年後位が過ぎてから徐々に僕の生活は向上しました。

援助を受ける中、ソリダリティーというコトバも思い出しました。英語で結束、連帯、団結いう意味ですが、このコトバは僕を変えるかもしれません。事実、ソリダリティーがあったから僕は立ち直る機会を得ました。頭では1人の力では限界があるのは知ってましたが、ヒトと協力してやろうとはしませんでした。今は団結して行動する結果が楽しみです。

僕はコトバが世界を変えると思っています。今回、ソリダリティーというコトバに出会い、僕の世界はいい方向に変わるのではないかと期待しています。コトバはお金、物以上に価値があると思います。いいコトバは何十億円の価値があり、ヒトをシアワセにすると思います。

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